ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は4月27日、障害が続いていた米国製予約システムが同日正午に復旧したと発表した。同じシステムを利用しているZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)は、早くても28日になる見込み。ピーチの予約システムは、21日以来6日ぶりに復旧した。
両社は米Radixx(ラディックス)の旅客サービスシステム「Radixx Res」を予約システムとして導入しているが、現地時間20日からラディックス側のシステムがマルウエアに感染したことで障害が発生。Radixx Resは、LCCや地域航空会社を主な顧客とするクラウドベースのシステムで世界約20社が導入しており、各社共通の部分から復旧し始め、システムのカスタマイズ状況などにより復旧時期にばらつきが出ているようだ。
ピーチは日本時間21日午前8時45分ごろから、ZIPAIRでは同日午後1時ごろからシステム障害の影響を受けた。両社とも、運航やチェックインなど予約以外の業務は別のシステムを導入しており、通常通り運航を続けてきた。
ZIPAIRによると、復旧後の検証作業にかかる時間まで考えると、早くても28日になりそうだという。
ラディックスは1993年設立で、航空会社やホテル、鉄道などの予約システムを手掛ける米セーバー(Sabre)傘下。同社は23日以降、障害復旧に関する発表は行っていない。
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Radixx
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