米Radixx(ラディックス)の旅客サービスシステム「Radixx Res」で現地時間4月20日から発生しているシステム障害は、23日朝(日本時間同日夜)を迎えても復旧しておらず、日本で予約システムとして導入しているピーチ・アビエーション(APJ/MM)やZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)では、航空券購入や予約変更などができない状態が続いている。
Radixx Resは、LCCや地域航空会社を主な顧客とするクラウドベースのシステム。Radixxが現地時間22日に発表した声明によると、システム障害はマルウェアが原因で、同日から順次サービスを再開するとしていたが、23日を迎えてもサービスを再開していない。世界で約20社に影響が出ており、代替サーバーの準備を進めているという。
ピーチでは日本時間21日午前8時45分ごろから、ZIPAIRでは同日午後1時ごろからシステム障害の影響を受けており、発生3日目となる23日もシステムが復旧せずに終えることになった。両社とも、運航やチェックインなど予約以外の業務は別のシステムを導入しており、通常通り運航しているが、新規の航空券販売が3日以上できないのは大きな痛手となっている。
ラディックスは1993年設立で、航空会社やホテル、鉄道などの予約システムを手掛ける米セーバー(Sabre)傘下。
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Radixx
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