日本航空(JAL/JL、9201)は3月22日、同社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策が、海外の2つの第三者機関から最高評価を獲得したと発表した。英国の航空業界調査会社SKYTRAX(スカイトラックス)社の格付け「SKYTRAX COVID-19 Airline Safety Rating」で最高評価の5つ星(5スター)を獲得するとともに、米国の非営利団体APEX(The Airline Passenger Experience Association)の監査「Health Safety Powered by SimpliFlying Audit」で、3段階のうち最高評価の「Diamond」を獲得した。両機関から最高評価を獲得したのは、世界でJALとカタール航空(QTR/QR)のみだという。
JALによると、両機関から評価された点は大きく3点あり、「衛生・清潔性」「非接触・自動化」「航空旅行のサポート」。衛生・清潔性は、空港で抗ウイルス・抗菌コーティングを進め、機内についてはラバトリー(化粧室)清掃の強化や清掃時に客室乗務員が防護服を着用することなどの取り組みが評価された。
非接触・自動化の分野では、空港での自動手荷物預け機導入や、タッチレスセンサー採用、遠隔操作ロボット導入などを進めた。また、航空旅行のサポートとして、マイル会員が2000円でPCR検査を受けられる制度や、国際線の乗客向け無料補償サービス「JALコロナカバー」が評価された。
JAL商品・サービス企画本部業務部の朴娜慧(パク・ナヘ)さんによると、APEXの評価項目は58項目、SKYTRAXはそれ以上あったという。いずれも監査担当者が新型コロナの影響で来日できないことから、担当者から要望のあった写真や動画を送り、監査が進められたという。
首都圏の1都3県では、緊急事態宣言が22日に解除された。JALによると、国内線の予約数は1週間前の15日が約3万5000人だったのに対し、22日は約4万5000人と1万人ほど増えたという。
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