エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2021年3月4日 15:28 JST

ピーチ、バニラ塗装機5日就航 関西発奄美行き

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、統合した旧バニラエアの塗装を施した特別塗装機(エアバスA320型機、登録記号JA08VA)を、3月5日から運航する。機体にバニラがLCCとして初就航した奄美大島の名物をデザインしたことから、初便は関西空港を5日午前11時40分に出発する奄美行きMM205便を選んだ。投入路線の固定は計画しておらず、今後はバニラの拠点だった成田にも姿を見せる。

ピーチが運航するバニラデザインの特別塗装機(ピーチのTwitterから)

 JA08VAは、機内やコックピットなどピーチ仕様への改修を海外で施し、2020年12月に拠点の関西空港へ到着。本来であれば機体デザインもピーチ仕様にして到着する予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響によりバニラのデザインを大きく残したまま来日。塗装は日本国内で進めることになった。

 ピーチによると、到着後のJA08VAを見たファンからバニラのデザインのまま運航を希望する声が多く寄せられたという。機体後方はバニラのデザインを残し、前方右側にはピーチの通常デザインを施した。左側にはアマミノクロウサギや大島紬(つむぎ)など、奄美大島をイメージしたイラストを配置する。

 JA08VAは旧バニラ時代の2015年2月に受領。2019年11月にピーチ仕様への改修のため日本を離れ、マレーシアのクアラルンプールにあるエアバス系の整備会社で改修が進められた。関空には、バニラ塗装のまま2020年12月に到着した。

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ピーチ・アビエーション

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