エアライン, 解説・コラム — 2021年2月8日 21:42 JST

値崩れ激しい株主優待券、ANAは850円も 早期割引運賃と要比較

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 国内線の大幅減便が続く航空各社だが、金券ショップに並ぶ株主優待券の販売価格も大きく値下がりしている。新型コロナウイルスの感染拡大前は1枚4000-5000円程度で販売されていたこともあった全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)の優待券は、東京・新橋の金券ショップでは年末年始に1000円を割り込む店も出ており、優待券を入手して搭乗便変更が可能な株主優待運賃で購入したほうが、航空会社の割引運賃よりも安く済む場合もある。

株主優待券が1000円以下で購入できるケースもあるANAとJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 新橋駅前のニュー新橋ビルには、多くの金券ショップが店を構える。当編集部で優待券を買う際もここで最安値の店を探しており、きょう2月8日も月内の地方取材で使う優待券を買うために訪れた。券面に記載された有効期限が昨年11月末までで、コロナ影響による特別措置により今年5月末まで延長された優待券の場合、これまではJALが1枚900円に対し、ANAは1000円前後で販売している店が多かったが、8日に見かけた編集部調べの最安値は、ANAが850円、JALが900円と、ANAがJALの最安値を50円下回る逆転現象がみられた。

 もっとも、ANAの優待券を850円で販売していたのは1店舗のみだったのに対し、JALの優待券は数店舗が900円で扱っており、JALのほうが安価に入手しやすい印象だった。しかし、ビル内の多くの店では両社とも1000円前後の値付けで、時間が許すようであれば冷静に店を選んだ方が良さそうだ。

 また、航空会社が販売する早期割引運賃との比較も忘れてはならない。搭乗7日前まで購入できる運賃などは優待券と株主優待運賃の合計額を下回る場合があり、搭乗便を変更しないようであれば、割引運賃のほうが安上がりな場合もある。店選びと同様、株主優待運賃のメリットと比較した上で、どの運賃が適切かを冷静に考えた方がいいだろう。

 目的地によっては、スカイマーク(SKY/BC)など中堅航空会社やLCCとの運賃比較が重要なことは、言うまでもない。

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全日本空輸
日本航空

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