インドネシアの国家運輸安全委員会(NTSC)は現地時間1月10日、ジャカルタ北方のサウザンド諸島(セリブ諸島)で9日に消息を絶ったスリウィジャヤ航空のジャカルタ発ポンティアナック行きSJ182便(ボーイング737-500型機、登録記号PK-CLC)について、墜落したと認定した。
発表や現地報道によると、捜索にあたる軍や警察、インドネシア海運総局警備救難局(KPLP)などが、タイヤや胴体の一部、救命胴衣など機体の残骸や遺体を引き上げた。捜索はジャカルタ北方のサウザンド諸島(セリブ諸島)のランカン島周辺の海域を中心に行われた。
スリウィジャヤ航空の10日の発表によると、SJ182便の乗客は50人で、大人40人と子供7人、幼児3人。乗員はパイロット2人と客室乗務員4人の合わせて6人で、このほかに非番の乗員6人が客室に乗っており、乗客乗員は計62人だった。NTSCは10日午後の発表で、いったん大人の乗客数を43人としたが、同航空が9日に発表した40人で確定した。
墜落原因については、NTSCが引き続き調査を進めている。スリウィジャヤ航空は遺族のためのホットラインに加え、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港などに危機管理センターを開設した。
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Sriwijaya Air
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