国際物流大手DHLエクスプレスはこのほど、4月から開始した中部空港(セントレア)を活用した輸送ネットワークの拡充が、6月3日から中部-仁川-台北-中部線の就航で完成したと発表した。
DHLは4月に中部-シンシナティ線と成田-中部-上海-成田線を開設。成田から中部に貨物を集約し、DHLのハブ空港であるシンシナティへ直行便が就航することで、日本から米国向け貨物を集荷翌日に配達できるようになった。
6月3日のネットワーク拡充では、中部-仁川-台北-中部線を週5便で開設したほか、中部-シンシナティ線と成田-中部-上海-成田線を週4便から週5便へ増便。成田-中部-上海-成田線は機材を、搭載量55トンクラスのボーイング767-300F型貨物機から、100トンクラスの747-400Fに大型化した。中部路線では、747-400Fが3機、767-300Fが2機の計5機を運航している。
DHLは2006年に中部に荷受施設を開設し、国際物流大手では唯一中部に就航。中部空港会社では4月から16年3月31日までの3年間、国際貨物便の着陸料を80%割り引く優遇措置を導入しており、DHLは適用第1号となった。
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