エアライン — 2020年10月26日 16:04 JST

ANA、紙の時刻表廃止 21年2月からオンラインに

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 全日本空輸(ANA/NH)は10月26日、紙の時刻表を廃止し、同社のウェブサイトやアプリから利用できるオンラインの時刻表へ移行すると発表した。冊子版は、12月1日から2021年1月31日までの運航スケジュールを掲載する11月上旬発行の時刻表が最後になり、2月上旬からオンライン版へ移行する。

ANAが21年2月からサービスを開始するオンライン時刻表の就航都市ルートマップのイメージ(同社提供)

ANAが廃止する紙の時刻表(同社PDF)

 現在の冊子版は2カ月に1回、年間6回発行。2019年度は編集費や印刷代、各地の旅行代理店などへ発送する運送費用などで総額1億5000万円かかっていた。ANAによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大前からオンライン版への切り替えを準備していたという。

 オンライン版は、機材やシートマップ、空港アクセス情報なども集約。シンプルな画面レイアウトにし、視認性や使い勝手を高めるという。地図上から就航路線を一覧で検索できるルートマップでは、ANA運航便とコードシェア便が就航している路線を確認でき、運航会社や飛行時間、乗り継ぎ回数などの条件を選ぶと、利用者の希望に合わせた検索ができる。検索機能の対応言語は、今年度内に14言語に対応する。

 対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、イタリア 語、ロシア語、スウェーデン語、トルコ語。2月上旬からは日本に住む人向けの「ANAスカイウェブ」の日本語版と英語版が、3月下旬に海外向けの「グローバルサイト」がサービスを開始する。

 冊子版の廃止により、年間365トンの紙消費重量を削減でき、約7000本の木に相当するという。

ANAが21年2月からサービスを開始するオンライン時刻表のPC版国内線週間検索(左)と指定日検索のイメージ(同社提供)

ANAが21年2月からサービスを開始するオンライン時刻表のPC版国際線指定日検索のイメージ(同社提供)

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