全日本空輸(ANA/NH)は、羽田と成田、関西の3空港から運航する国際線について、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)からの需要回復時に羽田を優先的に再開させる方針を固めた。共同通信などが報じたもので、ANAによると、現時点では何も決まっていないという。10月27日の事業構造改革で発表する見通し。
ANAの国際線は就航を延期している路線を含め75路線で、羽田は36路線、成田は33路線、関空は6路線。このうち11月は臨時便を含め、羽田14路線、成田17路線の計31路線を運航する。多くが運休・減便となり、11月は5366便中4604便の減便を計画し、減便率は86%となる。
31路線のうち、通常運航するのは成田-ロサンゼルス線と成田-シカゴ線の2路線のみで、1日1往復ずつ。
3月29日からの夏ダイヤ期間で開設予定だった路線のうち、8路線の開設を延期している。いずれも羽田発着で、青島とサンノゼ、サンフランシスコの3路線は現時点で12月1日の開設を計画し、深センとストックホルム、ミラノ、イスタンブール、モスクワの5路線は、開設時期を未定としている。
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