全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は、総2階建ての超大型機エアバスA380型機の3号機(登録記号JA383A)を10月中に受領する方針を固めた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、4月の受領予定を半年を目処に遅らせているが、エアバス側から予定通りの引き取りを求められたもよう。2015年12月に発注した3機のうち、最後に受領する機体だが、日本へフェリー(回航)する時期や就航日は決まっていない。
*10月30日に引き渡し。記事はこちら。
—記事の概要—
・世界的に苦境のA380
・残りはすべてエミレーツ向け
・ANAも777半減
世界的に苦境のA380
ANAは「空飛ぶウミガメ」の意味を持つ「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」と名付け、すべてのA380にハワイの空と海、夕陽をイメージした特別塗装を施した。初号機(JA381A)が青(ANAブルー)、2号機(JA382A)が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとにカラーリングが異なる。表情も1機ずつ異なり、正面を見る初号機、ほほ笑む2号機、まつげを描いた3号機となった。今年1月に独ハンブルクで塗装を終えた3号機は、1月24日に同地でロールアウト(お披露目)した。
成田-ホノルル線の専用機材で、2019年5月24日に就航した。座席数は4クラス520席で、ファーストクラスが8席、ビジネスクラスが56席、プレミアムエコノミーが73席、エコノミーが383席。A380による定期便は、3月25日にホノルルから成田へ到着した便を最後に運航を一時停止している。当初は4月に3号機を受領後、週14往復の成田-ホノルル線をすべてA380で運航する計画だった。
航空機は
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