日本航空(JAL/JL、9201)は10月19日、自宅にいながら旅を楽しめる「リモートトリップ」のサービス名称を「JALオンライントリップ」に決定したと発表した。7月からトライアルを2回実施し、利用者のニーズや地域活性化の活性化の検証ができたとして、継続的にサービスを展開する。通算3回目は、11月に釧路をテーマに実施する。
JALは、トライアル第1弾として7月18日に島根県隠岐郡海士町(あまちょう)を、第2弾は9月12日に青森県八戸市を、それぞれ目的地としたリモートトリップを実施。事前に特産品などを参加者に送り、当日はビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」で現地の映像や音を伝えながら、パイロットや客室乗務員らが参加者を案内した。
ビデオ会議システムを使い、パイロットや客室乗務員が登場する約30分の「デジタルフライト」の後、旅先のライブ映像を「見て・聞いて」楽しみながら、自宅に届く特産品を「食べて・匂って・触って」と、旅を五感で楽しむ。
第3弾は、羽田から釧路行きのデジタルフライトと、釧路市の魅力を伝える現地オンライントリップを組み合わせた。購入者には、本サービス専用の搭乗券や機内誌などのJALスペシャルアイテムと、イクラのしょうゆ漬けや鮭ルイベなど釧路の特産品セットが事前に自宅などへ届く。
現地観光では、アイヌ文化の体験として、地元のアイヌの人と一緒にアイヌ民族楽器「ムックリ」を演奏したり、アイヌ文化とも深い関係を持つ、「鮭」をテーマにした釧路の魅力的な食文化体験を参加者全員で楽しむ。
実施日は11月7日で、第1回が午前10時30分から午後0時30分、第2回目が午後2時から午後4時で、いずれも30組ずつ募集する。プランは特産品の内容により、5800円、6600円、8300円(税込・送料別)の3つを用意する。釧路市物産協会ウェブサイト「北海道くしろ物産百貨店」で販売する。
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JAL羽田‐釧路デジタルフライトで行く、「アイヌ文化と鮭」がテーマの釧路・阿寒湖温泉オンライントリップ 体験BOX(北海道くしろ物産百貨店)
日本航空
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