エアライン — 2020年10月1日 05:01 JST

JALグループ、沖縄地区でピンクリボン 乳がん早期発見を啓発

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 日本航空(JAL/JL、9201)グループは10月1日から31日までの1カ月間、乳がん早期発見を目的とした検診受診の啓発キャンペーン「ピンクリボン」を、今年も沖縄地区で展開する。前日の9月30日に、JTAの執行役員らが那覇市内で会見し、早期発見の重要性を訴えた。

ピンクリボンキャンペーンで肩章を着けるJTAのパイロット(左)とバッジを着用するJTAの客室乗務員=20年9月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 沖縄地区でのピンクリボン運動は、客室乗務員や空港で働く地上係員ら1004人がバッジを着用。パイロット173人が着用する、機長と副操縦士の区別をラインの本数で示す「肩章」もピンク色にすることで、乳がん検診受診を啓発する。

 沖縄でピンクリボン活動を展開するピンクリボン沖縄実行委員会は、2008年に啓発活動を開始。今年で14年目となる。JTAなど沖縄地区のJALグループは2017年から参画し、今年で4年目となった。

 同委員会で委員長を務める那覇西クリニックの玉城信光理事長は、県内の女性がかかるガンのうち27%が乳がんと説明。「乳がんは全国的に増えているもの、早期発見が重要で、早期に発見できれば命の危険性はかなり減る」と訴えた。

 JTAでコミュニケーション部門を担当する金城智子執行役員は、バッジや肩章を通じ「早期受診の大切さを知るきっかけなって」と述べた。

 JALは2004年から、エスティ ローダー グループ(ELGC、東京都千代田区)と乳がんの啓発活動を行っている。今年も沖縄地区同様10月の1カ月間、パイロットと客室乗務員、地上係員がピンクリボンバッジを着用するほか、パイロットの肩章をピンク色にする。一方で例年実施しているピンクリボンフライトは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により中止となった。

乳がんの早期発見の重要性を訴えるJTAの金城執行役員(左)とピンクリボン沖縄実行委員会の玉城委員長(中央)ら=20年9月30日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

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