エアバス, エアライン, 機体 — 2020年9月28日 20:46 JST

ピーチ、A320neo初受領 188席仕様、A321LRは6機に

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 エアバスは現地時間9月26日、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)にA320neoの初号機(フェリー用レジF-WXAU、登録記号JA201P)を引き渡したと発表した。また、A321neoの航続距離延長型であるA321LRの導入機数が、従来の2機から4機増えて6機になったことを明らかにした。

*機内公開の記事はこちら
*関空到着の記事はこちら

トゥールーズでエアバスがピーチに引き渡したA320neo初号機(エアバス提供)

 ピーチのA320neoは座席数が1クラス188席で、既存の32機保有するA320ceo(従来型A320)より8席多い。A320neoファミリーのエンジンは、CFMインターナショナル製のエンジン「LEAP-1A」と米プラット・アンド・ホイットニー(PW)製「PW1100G-JM」の2機種から選べるが、今回仏トゥールーズでピーチに納入された初号機は、LEAP-1Aを選定している。

 エアバスによると、A320neoは旧世代のA320ceoと比べて燃費を20%、騒音を50%削減しているという。

 ピーチは2016年11月にA320neoを10機発注し、2018年7月にうち2機をA321LRに変更。2019年1月29日には、ピーチの親会社であるANAホールディングス(ANAHD、9202)がA320neoを18機発注すると発表した。その後の発注変更などを経て、現在の発注数はA320neoが28機、A321LRが6機となっている。

 今後導入するA321LRは、ピーチが新たに参入予定の中距離国際線用に発注したもの。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による製造の遅れから2021年の受領を予定しており、国際線需要の回復状況によっては、国内線幹線に投入することも検討している。

 2012年3月の就航時にピーチが使用していた機材は、2019年6月から退役が始まっており、今後はA320neoに置き換えていく。

関連リンク
ピーチ・アビエーション
Airbus

ピーチ、A320neoお披露目 座席間隔そのまま8席増、燃費2割改善(20年10月16日)
ピーチのA320neo初号機、関空に到着 10月就航へ(20年9月29日)
ピーチのA320neo初号機が初飛行 トゥールーズで(20年8月26日)
ピーチ、A320neoを9月初受領 A321LRは国内幹線投入も(20年6月19日)
ピーチ、A320neoとA321LR用エンジンにCFM製LEAP-1A採用 20年度から(19年6月17日)
ピーチ初号機、離日 初の退役機、シンガポールへ(19年6月10日)
ピーチ、リクライニング済みレカロシート公開 初シャークレット付きA320(19年3月23日)
ピーチ、A320neoを18機追加導入 21年度から既存機更新(19年1月29日)
ピーチ、A321LRを20年度導入へ 井上CEO「片道7時間程度」(18年7月17日)
ピーチ、A320neo導入 19年から10機、将来100機体制に(16年11月18日)

  • 共有する:
  • Facebook
  • Twitter
  • Print This Post