全日本空輸(ANA/NH)は9月24日、グーグルが提供する航空券を比較検索できる機能「Google フライト」でANA便を予約できるサービスを開始した。ANAが自社開発したプラットフォームを活用したもので、グーグル上でANA便の検索から予約までできるようにした。
通常の航空券検索は、Google フライトで日程や目的地を入力し、各航空会社のページに移動して予約・購入手続きを進める。今回のサービス開始により、ANAのサイトに移動せず、Google フライト上で手続きを進められるようになった。また、ANAの予約サイトやコールセンターを中心に受け付けていた座席指定なども、Google フライトでできるようになる。
また、グーグルのアカウントにログインして使用すれば、名前や連絡先など、購入手続き時の必要事項を自動表示できる。グーグルが提供する支払サービス「Google Pay」へのクレジットカード登録で決済情報も自動表示する。
Google フライトの対象となるのは国際線の航空券のみで、国内線航空券や国内・海外ツアーは対象外となる。
ANAは、データの共有や送受信に使われるマークアップ言語XML(Extensible Markup Language)を用いた通信規格「NDC」(New Distribution Capability)を開発。英Travelfusion社のプラットフォームを活用した。NDCはIATA(国際航空運送協会)が定めたシステムで、ANAとGoogle フライト双方の予約システムを直結し、機内サービスや座席、機内へ持ち込む手荷物の個数やサイズなどの情報を共有する。
NDCを用いた同様の予約サービスは、3月に大手旅行検索サイトのスカイスキャナー(Skyscanner)との連携を開始した。
関連リンク
全日本空輸
Google フライト
・ANAの国際線航空券、スカイスキャナーで決済可能に 座席指定も(20年3月30日)