エアライン, 官公庁 — 2020年9月1日 16:09 JST

スカイマーク、羽田上空でバードストライク 国交省が航空事故認定

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 8月29日午後5時30分ごろ、羽田空港を離陸したスカイマーク(SKY/BC)の羽田発福岡行きBC21便(ボーイング737-800型機、登録記号JA73NM)で鳥の衝突(バードストライク)による機体損傷が発生した。乗客乗員76人にけがはなかった。同機は福岡着後、国土交通省航空局(JCAB)から航空事故に認定された。

羽田を離陸後にバードストライクが発生したスカイマーク=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 9月1日にスカイマークが公表した報告書によると、福岡行きBC21便は8月29日午後5時21分に羽田を出発。同30分に羽田空港のA滑走路(RWY16R)を離陸し、羽田空港の東南東約15キロメートル、高度約3300メートル(1万フィート)付近を上昇中に鳥と衝突した。午後6時に同社の運航管理を担う「FOC部」に、機長がバードストライクの可能性があると報告した。同機は午後6時55分に福岡へ到着。同便には乗客70人(うち幼児0人)と乗務員6人(運航乗務員2人、客室乗務員4人)が搭乗していたが、いずれもけがはなかった。

 福岡着後、福岡空港で整備に当たるスタッフが機体を点検し、胴体左側前方の外板に凹みと、内部構造部材の損傷が見つかった。同機は飛行不能と判断され、折り返し便の29日午後8時発の羽田行きBC24便が欠航となった。

 バードストライクが発生した翌30日に、機体の損傷状況をJCABに報告。同日、航空事故に認定された。機体は現在福岡空港にあり、国の運輸安全委員会(JTSB)が調査を進めている。

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