インド西南部のコジコード(旧称カリカット)で現地時間8月7日夜、LCCのエア・インディア・エクスプレス(AXB/IX)のドバイ発コジコード行きIX1344便(ボーイング737-800型機、登録記号VT-AXH)が着陸に失敗し、乗客184人(幼児10人含む)と乗員6人(パイロット2人、客室乗務員4人)の計190人のうち、パイロット2人を含む17人が死亡が確認され、数十人が負傷している。
エア・インディア・エクスプレスによると、事故は現地時間7日午後7時41分(日本時間同日7午後11時41分)に発生。IX1344便は、コジコード・カリカット国際空港で大雨のためゴーアラウンド(着陸復行)し、2回目の着陸を試みた際に事故を起こした。同社によると着陸時に火災は発生していなかったという。事故機の座席数は186席で、幼児10人分を除いた販売座席数は174席と満席に近かった。
インドのハルディープ・シン・プリ民間航空相は自身のTwitterに、「雨の中、滑走路を逸脱し、機体が2つに割れる前に35フィート(10.6メートル)の斜面を落下した」とツイートした。
BBCによると、空港周辺は事故当時モンスーンのため、大雨に見舞われていたという。現地報道によると、機長はインド空軍の元戦闘機パイロットで、親会社のエア・インディア(AIC/AI)でも旅客機を操縦していた。また、副操縦士席に乗務していたのは機長資格を持つパイロットだった。
エア・インディア・エクスプレスは、2010年5月22日にもドバイ発マンガルール行きIX812便が滑走路から逸脱する事故を起こし、158人が死亡している。
関連リンク
Air India Express
Kozhikode Calicut International Airport