全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が7月29日に発表した2020年4-6月期(21年3月期第1四半期)の連結決算は、純損益が1088億1900万円の赤字(前年同期は114億1800万円の黒字)となった。2021年3月期通期の見通しは、合理的に算定することが困難だとして、4月に続いて公表を見送った。
4-6月期の売上高は前年同期比75.7%減の1216億800万円、営業損益は1590億6500万円の赤字(161億7300万円の黒字)、経常損益が1565億4400万円の赤字(170億3800万円の黒字)と、損益はすべて赤字。グループ財務統括責任者を務めるANAHDの福澤一郎常務は、29日に開いたオンライン会見で「四半期決算では過去最大の損失」と述べ、中国から拡散した新型コロナウイルスによる旅客需要の喪失が大きく響いた。
大量運休により、営業費用は42.1%減の2806億円。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は81.3%減の153億円、整備部品・外注費は37.3%増の279億円、人件費は19.4%減の423億円だった。
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