DHLエクスプレスは現地時間7月22日、ボーイング767-300BCF貨物機を4機追加発注すると発表した。大陸間路線に投入する機材の若返りを図るもの。
767-300BCFは、旅客機として運航していた機材をボーイングが貨物機に改修するもの。BCFは「ボーイング・コンバーテッド・フレーター」の略で、旅客機の客室にあたる「メインデッキ」前方左側に大型ドアを追加するなどの改修が行われ、航続距離は約3000海里(5556キロメートル)、最大離陸重量41万2000ポンド(18万6880キログラム)で、貨物積載量は約50トンと、当初から貨物機として製造される767-300Fとほぼ同等の貨物輸送能力を持つ。767-300Fは、機体後方右側下部に設けられた貨物室ドアの大きさなどが異なる。
ボーイングはこれまでに、DHLから767-300BCFを51機受注。また、747-400の貨物型を置き換えるため、14機の777Fを2019年から順次導入している。
DHLは、東南アジアのEコマース(電子商取引)は1人あたりの平均消費額が2018年から2025年にかけて3倍に成長するとのFacebookなどによる調査の予測を例示。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策による航空貨物需要の急増と合わせて、貨物機の更新と拡充が必要になっているとしている。
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