エアバスヘリH160、EASAから型式証明取得

　エアバス・ヘリコプターズの最新中型双発ヘリ「H160」が、EASA（欧州航空安全庁）から型式証明をこのほど取得した。初号機の納入は年内に米国の顧客へ予定しており、FAA（米国連邦航空局）の認証を今後取得する見通し。

EASAの型式証明を取得したH160（エアバス・ヘリコプターズ提供）

　エアバスヘリは、3つのH160プロトタイプ機、最初の量産型機、2つの追加のテスト用ダイナミック・ヘリコプター・ゼロとシステム・ヘリコプター・ゼロを通して開発と認証準備を実施。これまでに飛行試験とデモ飛行を合わせて1500時間以上飛行している。

　H160は、次世代の中型双発機として最新技術を投入し、洋上での人員輸送、救急医療、ビジネスおよびVIP輸送、公共サービスなど様々な用途に対応する。最新のヘリコプター用アビオニクス「ヘリオニクス」を装備しており、パイロットの操作をサポートし、自動化機能を備えた安全機能と、フライトエンベロープ保護が含まれる。また、H160は低騒音のBlue Edgeブレードと視界の広いキャビン設計を採用している。

関連リンク
Airbus Helicopters
エアバス・ヘリコプターズ・ジャパン

・警察庁、エアバスヘリ5機発注　更新でH225とH135（20年6月24日）
・エアバスヘリ、5枚ブレードH145がEASA認証取得　初納入は今夏以降（20年6月23日）
・仏海軍、捜索救難救助用H160を4機配備へ（20年2月25日）
・エアバスヘリ、神戸空港に新格納庫完成　最大40機対応（20年1月11日）