日本航空(JAL/JL、9201)は6月17日、新型コロナウイルスの影響で4月27日から休業している羽田と成田両空港の国際線ファーストクラスラウンジを、7月1日から再開することを明らかにした。国際線の運航便数が少ないため営業時間を短縮しての再開で、一般会員向け「サクララウンジ」の利用対象者も同ラウンジ再開までファーストクラスラウンジを利用できる。
営業時間は空港や曜日により異なる。羽田は日曜日のみ休業で、月曜から土曜まで午前8時から営業開始。終了時刻は月曜が午後6時15分、火曜と水曜、金曜が正午、木曜が午後5時、土曜が午後1時15分となる。
成田は休業日がなく、月曜と水曜、木曜、土曜、日曜が午前8時から午後6時まで、火曜と金曜は午後2時から午後6時までとなっている。
食事と飲み物はビュッフェスタイルでの提供は一時中止となり、スタッフが取り分けて提供。寿司カウンター「鮨 鶴亭」はダイニングエリア「JAL’s Table」に臨時移設して営業する。バーテンダーがサービスする「JAL’s SALON」と、英国の高級靴メーカーJOHN LOBB(ジョンロブ)社とのコラボレーションによるシューシャインサービス(靴磨き)は、当面休業のままとなる。
また、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離)を確保するため、一部席は利用できなくしてあり、混雑時は入室まで待ってもらうこともあるという。
JALの国際線ラウンジは、ファーストクラスラウンジとサクララウンジの2種類。ファーストはファーストクラス客のほかにJALのマイレージステータス最高位「ダイヤモンド」保持者と同行者、上位マイレージ会員制度「JALグローバルクラブ(JGC)」の「JGCプレミア」会員と同行者が利用できる。サクララウンジは、JALのマイレージプログラム「JALマイレージバンク(JMB)」のサファイア以上のステータス保持者とJGC会員、ビジネスクラス客などが利用できる。
JALの国際線は、7月も計画していた60路線4898便のうち、93%にあたる60路線4540便を運休・減便。減便率は6月の96%からは3ポイント改善する。一方、国内線は6月15日から順次運航便数を増やし、13日までは計画の72%の便を運休・減便していたが、28日からは53%まで減便率が改善する。
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日本航空
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