中部空港(セントレア)は、6月16日から再開予定だった国際線旅客便の運航を後ろ倒しする。再開初便となるフィリピン航空(PAL/PR)のマニラ線が欠航したことによるもので、初便は25日にマニラから到着する見込み。
フィリピン航空は6月16日のマニラ発中部行きPR438便を欠航。同便は中部空港では4月1日の全便運休以来、およそ2カ月半ぶりとなる国際旅客便となる予定だった。出発初便は翌17日のマニラ行きPR437便が初便で、出発便は現在までに欠航にはなっておらず、予定通り運航する見込み。17日のマニラ行きを運航する場合、機材は回航(フェリーフライト)や貨物便などで中部に到着するとみられる。
現在のところ、到着初便となるのはフィリピン航空のマニラ線で、現地時間6月25日に運航する見込み。このほか、7月からはフィンエアー(FIN/AY)のヘルシンキ線も運航再開を予定している。
空港を運営する中部国際空港会社によると、国際線旅客便の運休期間中は、ベトナム航空(HVN/VN)と台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)が貨物便を運航しているという。
中部空港では国際線のほか、国内線を含めたLCC専用の第2ターミナル(T2)発着便が全便運休。T2は4月10日から閉館していたが、6月19日にジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の福岡線を再開し、およそ2カ月ぶりに開館する。
また、T2に隣接するボーイング787型機を展示する複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームス)」も4月10日から全館閉館していたが、6月12日にすべての体験型コンテンツと、一部の商業エリアが営業を再開した。
運航スケジュール
PR438 マニラ(13:55)→中部(18:55)運航予定日:6月25日、28日
PR437 中部(09:30)→マニラ(12:40)運航予定日:6月17日、26日、29日
関連リンク
中部国際空港 セントレア
フィリピン航空
・中部空港、LCCターミナル19日再開 国内線のみ、初便は福岡(20年6月15日)
・中部空港、16日に国際線再開へ 2カ月半ぶり、初便はマニラ発(20年6月11日)
・中部空港、スカイデッキ6月再開 マスク着用、1つの手すり1組(20年5月27日)
・中部空港、20年3月期純利益26%減 犬塚社長「国内線から回復」(20年5月24日)