エアバスは現地時間5月13日、飛行テスト用A350 XWB初号機(MSN1)の塗装が仏トゥールーズの塗装工場で完了したと発表した。塗装を終えたことで、今夏に予定されている初飛行に向けて前進した。
A350 XWBファミリーは3機種で構成。長距離路線を飛行でき、航続距離は最大1万5580キロ(8500海里)。座席数は標準の3クラス仕様でA350-800が270席、A350-900が314席、A350-1000は350席となる。
4月末までの受注機数はA350-800が92機、A350-900が414機、A350-1000が110機で計616機。就航は2014年を予定している。エンジンはロールス・ロイス製トレントXWB(Trent XWB)を採用する。
エアバスでは1月に発生したボーイング787型機でのリチウムイオン電池のトラブルを受け、仏サフト社と開発しているリチウムイオン電池を採用したA350 XWB用のメインバッテリーについて、安全性は確信するとした上で顧客向けの機体ではニッケル・カドミウム(ニッカド)電池を採用する方針を示している。