エアライン — 2020年5月8日 11:55 JST

ANAグループ、21年度採用を一時中断 新型コロナ影響で

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 全日本空輸(ANA/NH)をはじめとするANAグループは5月8日、2021年度入社の新入社員採用を一時中断すると発表した。中国から拡散した新型コロナウイルスの感染拡大によるもの。採用再開の時期は、今後の動向を見極めながら検討するという。

21年度入社採用を一時中断するANAグループ=20年4月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のANAやピーチ・アビエーション(APJ/MM)などANAグループでは3月以降、グローバルスタッフ職(旧総合職)や客室乗務員など800人程度、ANAエアポートサービスやANA成田エアポートサービスをはじめとする国内各空港で地上係員など空港業務を担う各社で1750人程度など、グループ37社合計で約3200人を募集していた。応募者には各社の採用担当者から連絡するという。

 現在のグループ社員は約4万5000人。ANAは、4月1日から客室乗務員の8割に当たる約6400人の一時帰休が始まり、緊急事態宣言発令から一夜明けた8日からは間接部門3000人も対象に加わった。4月末でグループ22社3万5000人だったが、5月末には35社4万2000人に拡大する。

関連リンク
全日本空輸

JALグループ、21年度採用中断 内定者は雇用へ、パイロットは継続(20年5月27日)
ANA、新卒採用抑制も 休業35社4万2千人に(20年4月28日)
ANAの20年3月期、純利益75%減 1-3月期は588億円の最終赤字、新型コロナ打撃(20年4月29日)
ANA、機材計画は保守的、新路線も慎重に 20年度末の需要回復5-7割(20年4月29日)
ANA、21年度新卒採用 企画職とパイロット訓練生、CA(20年3月2日)