三菱重工業(7011)は5月7日、カナダのボンバルディアからリージョナルジェット機「CRJ」の事業を買収することにより、2021年3月期に500-700億円程度を減損処理する見込みだと発表した。子会社の三菱航空機が開発する「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の将来キャッシュフローの見積りが現時点で困難なため、スペースジェット事業に配分するのれんの全額を減損する見通し。
三菱重工とボンバルディアは、CRJ事業を6月1日に継承することで合意。三菱重工は完全子会社「MHI RJ アビエーショングループ(MHIRJ)」を設立し、全世界で約1900機が引き渡されているCRJシリーズの保守、カスタマーサポート、改修、マーケティング、販売機能、型式証明を引き継ぐ。
一方、スペースジェットは米国での飛行試験が3月下旬から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で中断していたが、5月5日から再開。日本では、国が機体の安全性を証明する「型式証明(TC)」取得時に使う最新の飛行試験機(登録記号JA26MJ)を用いて飛行試験を続けている。納期は6度目の延期で2021年度以降を見込む。
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三菱重工業
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