全日本空輸(ANA/NH)は4月28日、国内線の運航計画を変更すると発表した。29日から5月31日までの期間内で運航予定の119路線2万5336便のうち、64%に当たる112路線1万6146便に影響する。このうち期間内すべて運休するのは羽田-熊本線(1日5往復)など68路線で、羽田発着の幹線4路線を含む33路線が減便となる。札幌-新潟線(同3往復)など6路線は通常通り運航する。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもの。
期間内の33日間すべて運休するのは、羽田-熊本線(1日5往復)や岩国線(同5往復)、伊丹-鹿児島線(同6往復)など68路線。このうち、成田を発着する伊丹や札幌など全7路線は、運休を継続する。また、繁忙期を中心に運航予定だった福岡-宮古線は、期間中全便を運休している。福岡-宮古線を含めると、119路線中69路線が全運休となる。
33日間のうち、一部日程で運休するのは11路線で、このうち羽田-関西線(1日6往復)は、4月29日から5月1日と6日のみ1往復ずつ運航。羽田-徳島線(1日4往復)は、1日1往復に減便し、5月3日から5日までは全便を運休する。
減便となるのは、羽田を発着する幹線を含めた33路線。幹線は、1日最大17往復運航する札幌線が、同2往復から5往復に減便。伊丹線(1日15往復)は、期間中は1日2往復のみの運航となる。福岡線(同18往復)と那覇線(同12往復)は、それぞれ1日最大4往復に減便する。
通常運航するのは6路線で、1日3往復の札幌-新潟線、1日2往復の札幌-秋田線、1日1往復ずつの伊丹-函館、福岡-福江、広島-那覇、松山-那覇の各線は、通常通り運航する。羽田発着路線はすべて運休・減便対象となった。
関連リンク
新型コロナウイルスの影響に伴う路線・便数計画の一部変更について(全日本空輸)
全日本空輸
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