全日本空輸(ANA/NH)は4月22日、国際線の運航計画を追加で見直したと発表した。対象期間は5月16日から31日までで、計画していた72路線2763便のうち91%にあたる2535便を運休・減便する。中国から拡散した新型コロナウイルスの影響によるもので、週7往復(1日1往復)の成田-ロサンゼルス線は、通常通り運航する。また、6月に就航予定だった羽田-ストックホルム線は、開設日を延期する。
期間中全便が運休となるのは50路線で、前回発表した5月15日までと比較し2路線増加。新たに羽田-台北(松山)線と成田-ヤンゴン線が加わった。このほか、羽田-シンガポール線や羽田-パリ線なども引き続き運休する。
減便して運航するのは16路線で、このうち通常は週7往復ずつ運航する成田-香港線とニューヨーク線の2路線は、週1往復ずつにさらに減便となる。このほか週21往復(1日3往復)の成田-上海(浦東)線や羽田-バンコク線、週14往復(1日2往復)の成田-シンガポール線や羽田-フランクフルト線などは、減便を継続する。
新路線は、夏ダイヤが始まった3月29日から5月31日までの期間内に就航を計画していた11路線のうち、未就航の5路線は開設を延期。週7往復ずつの羽田-青島線と羽田-サンノゼ線、週3往復の羽田-サンフランシスコ線の3路線は、就航日を6月1日に再延期する。3路線とも開設日を5月16日としていた。一方、羽田-深セン線(週7往復)と羽田-ミラノ線(週3往復)の開設日は未定となっている。また、6月6日に開設予定だった羽田-ストックホルム線(週3往復)も就航延期になった。
また、増便を延期していた羽田-ロサンゼルス線と羽田-シドニー線の2路線は、6月1日から増便予定。2路線とも1日1往復を同2往復に増便する。
開設済みの6路線のうち、羽田を発着するシアトルとワシントン、ヒューストン、デリー、ホーチミンの5路線は、5月31日まで運休する。週7往復の成田-ハノイ線は、週2往復に減便して運航する。
残りの新規5路線のうち、週7往復ずつの羽田-青島線と羽田-サンノゼ線、週3往復の羽田-サンフランシスコ線の3路線は、就航日を6月1日に再延期する。これまで、3路線とも開設日を5月16日としていた。羽田-深セン線(週7往復)と羽田-ミラノ線(週3往復)の開設日は未定となっている。
国際線の大幅な運休に伴い、羽田では3月29日から乗り入れを開始した第2ターミナル国際線施設を4月11日から閉鎖。ANAの羽田発着国際線は、第3ターミナル(旧称国際線ターミナル)に集約している(関連記事)。
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全日本空輸
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