ボーイングは現地時間4月18日(日本時間19日)、自社のビジネスジェット機737-700BBJ(登録記号N839BA)で中国から米国へ個人用防護具(PPE)を空輸する初のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)輸送ミッションを同日終えたと発表した。国際ロボット競技会「FIRST Robotics」の創設者である発明家のディーン・ケーメン氏と協力し、医療用マスク54万枚を米ニューハンプシャー州の医療従事者に届けた。
ケーメン氏はセグウェイを発明したことでも知られ、ボーイングとはFIRST Roboticsを通じた長年のつながりがある。今回はケーメン氏が創業したDEKA Research and Development Corporationと協力し、中国メーカーからマスクを調達。ボーイングが輸送を担った。
ボーイングは、787の主要部位を米国の最終組立工場へ運ぶ専用貨物機747-400LCF「ドリームリフター」を、3Dプリンターによる医療従事者用フェイスシールドの製造を支援するために提供するなどの活動を行っている。ボーイングによると、ドリームリフターによる空輸は今後も計画しているという。
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DEKA Research & Development
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