ソラシドエア(SNJ/6J)は4月6日、ビジネス向けチャットアプリ「Slack(スラック)」を全社導入したと発表した。本社のある宮崎や運航拠点がある羽田など、社員800人強が社内での電子メールによるやり取りをSlackに切り替えた。国内の航空会社でSlackを全社導入するのは初めて。
Slackは「チャンネル」と呼ぶスペースで、ユーザー同士がテキストを中心としたやり取りで会話できる。航空会社ではパイロットや客室乗務員、整備士、地上係員、本社勤務など、社員がさまざまな場所で働いており、勤務時間もシフトが多いことから、ソラシドはコミュニケーション手段を見直すことで、部門を超えた情報共有や意思決定の迅速化にSlackを活用する。
ソラシドによると、2019年2月ごろから社内コミュニケーションや業務効率を向上させるツールの導入を検討し始め、Slackに導入依頼したという。試験運用は秋からスタートし、当初は東京にオフィスがある営業部と、本社の企画部に導入され、Web会議や日々のやり取りにSlackを取り入れた。
9月にはソラシドがスポンサーを務める宮崎で開かれたサーフィン大会で、営業部門を中心に共有チャンネル「サーフィンプロジェクト運営事務局」を立ち上げ、キャンペーンなどの立案や現地のブース出展など、部門をまたぐコミュニケーションにも活用した。
ソラシドでは、Slackの導入でWeb会議の活用で出張や会議の回数を見直し、生産性の高い働き方にシフトし、社員が自ら社内情報を得て、自発的に新しい取り組みを進められる企業風土にしていきたいという。
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