ANAホールディングス(ANAHD、9202)と三越伊勢丹は、ANAHDが開発したアバター(分身)ロボットを通じ、インターネット経由で美術展「日比野克彦展 『Xデパートメント2020』」を鑑賞できるサービスを、3月29日まで展開している。自宅などからインターネットを通じ、遠隔で美術展を体験できる。
同展は、都内の日本橋三越本店6階のコンテンポラリ
ーギャラリーで開催されている美術展。ANAHDが開発したアバター「newme(ニューミー)」をインターネットを通じて遠隔操作することで、実際に現地にいるような感覚で展示を楽しめる。
サービス期間は29日までの午後2時から5時まで。利用する際は専用サイト「avatar-in」への会員登録が必要で、今回はサービス検証のためパソコンからのみアクセスできる。
newmeは、大きさ100センチ×130センチ×150センチの樹脂製ロボット。ANAHDは、物理的な距離を越えて人が交流できる社会インフラの構築を目指してアバターを開発しており、リース導入を中心に1000体の納入を目標に掲げる。今後は自治体や大学・研究機関などとの連携も進める。
ANAHDは今回の取り組みをアバターによる遠隔鑑賞サービス「avatar-in museum」の先行実証と位置付けており、今春の本格的なサービス開始を目指す。
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avatar-in アバターイン(ANA)
全日本空輸
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