全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)は3月6日、国内線と国際線の航空券について、手数料を徴収せずに変更や払い戻しに応じる搭乗期間を延長すると発表した。中国から感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、イベントの中止や渡航自粛が続いているため。
両社が今回追加したのは、搭乗日が3月20日から4月5日までの航空券。国際線は発券日などの条件が路線などにより異なる場合がある。
スカイマークなど新規4社も対応期間延長
・スカイマークなども対象期間延長 手数料なしで変更・払戻(20年3月6日)
これまでに発表した航空券対応
・JALとANA、国際線航空券も変更・払い戻し手数料無料 発券・搭乗日など条件、感染拡大で(20年3月2日)
・航空各社、国内線航空券の変更・払い戻し手数料無料に 感染拡大で(20年2月28日)
入国規制
・中国・韓国から入国制限 到着は成田・関空のみ(20年3月5日)
・北京と上海、日本発渡航者を14日間隔離 出張困難に(20年3月4日)
・インド、日本人の未入国ビザ無効に 感染拡大防止で(20年3月3日)
セントレアの検疫で感染者確認
・中部空港で感染者確認 ベトナム経由で帰国、入国前検疫で(20年3月4日)
英地域航空会社が破綻
・英フライビーが破綻 新型コロナ影響(20年3月5日)
ANAは国内線普通席でドリンク提供中止
・ANA、国内線普通席のドリンク提供中止 感染拡大で、毛布も(20年3月5日)
JALとANAの国内線減便
・JALとANA、国内線でも減便 ウイルス影響、羽田-福岡など38路線558便(20年3月4日)
JAL国際線への影響
・JAL、台湾・韓国便の運休・減便拡大(20年3月3日)
・JAL、中部-天津3月まで期間運休 感染拡大と検疫強化で(20年2月27日)
・JAL、台湾・韓国も減便 ウイルス影響広がる(20年2月18日)
・JAL、中国夜間駐機便を期間運休 中国滞在者の入国制限で(20年2月6日)
・ANAとJAL、中国一部運休・減便 3月まで(20年2月4日)
・JALの2月中国予約、10日間で25%キャンセル 3月は20%減(20年1月31日)
ANA国際線への影響
・ANAの中国路線、関空発すべて運休 成田-上海も(20年2月25日)
・ANA、関西-杭州減便 3月は一時運休(20年2月20日)
・ANA、中国・香港便の運休さらに拡大 半数以下の週85往復に(20年2月13日)
・ANA、中国便の運休拡大 計画半減し週81往復に(20年2月6日)
・ANAの中国発2月予約、昨年の半分に 日本発も4割減(20年1月30日)
・ANA、成田-武漢線の欠航継続 3月1日まで(20年1月30日)
・武漢チャーター機、羽田2タミサテライト”貸切”で感染防ぐ 普段は国内線用(20年1月29日)
大手2社以外への影響
・ジェットスター・ジャパン、成田-札幌80便減便 国内線は無料変更・払い戻し(20年3月5日)
・春秋航空日本、天津運休 武漢・重慶・寧波に続き(20年3月3日)
・スターフライヤー、国際2路線期間運休 羽田-北九州は減便(20年3月4日)
・ジェットスター・ジャパン、一時運休継続 5月末まで、成田-台北も(20年3月3日)
・エアアジア・ジャパン、中部-台北一部運休(20年3月2日)
・ジェットスター航空、日本3路線減便 ウイルス影響、カンタス航空は香港3路線(20年2月21日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-香港も一時運休(20年2月14日)
・ジェットスター・ジャパン、成田-上海一時運休 ウイルス拡大、3月再開へ(20年2月4日)
・ピーチ、国際全路線に影響拡大 羽田-台北など11路線一時運休、減便は4路線(20年2月27日)
・ピーチ、那覇-香港3月まで運休 関空は減便(20年2月12日)
・ピーチ、上海一時運休 関空・羽田、3月まで(20年2月5日)
海外の航空各社の運休
・デルタ航空、日本6路線減便 羽田も対象、関空-シアトル期間運休(20年3月5日)
・シルクエアー、広島-シンガポール運休 3月26日に最終便(20年3月3日)
・ユナイテッド航空、成田3路線期間運休 羽田は通常運航(20年3月1日)
・シンガポール航空、日本6路線230便欠航 羽田は138便に拡大(20年2月26日)
・シンガポール航空、成田・羽田5月まで減便 感染拡大、全世界で688便影響(20年2月19日)
・キャセイ、新型コロナウイルスで大幅減便 日本路線も対象(20年2月10日)
各空港でも影響
・関空、国際線半数が欠航 中国便は8割超、2日から(20年3月2日)
・中部空港、3月は中国路線3路線 便数9割以上減(20年2月29日)
・成田空港、2月の中国旅客66.5%減 田村社長「全方面に影響懸念」(20年2月27日)