エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2020年2月8日 15:38 JST

エア・ドゥ、初の帯広－台北チャーター　GWはサハリンへ関空・新千歳から

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　エア・ドゥ（ADO/HD）は2月8日、同社初となる帯広発着の国際線チャーター便を運航した。帯広－台北（桃園）間を2往復4便運航し、台北でも集客する双方向チャーターとして運航。復路が12日発となる4泊5日の旅程で実施する。

帯広空港を出発するエア・ドゥの台北チャーターHD9251便＝20年2月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

　機材はボーイング737-700型機（1クラス144席）で、運航スケジュールは8日と12日で異なる。8日の台北行きHD9251便が帯広を午前8時40分に出発して、午後0時55分に着く。帯広行きHD9252便が午後3時10分に台北を出発し、午後7時55分に到着する。12日の台北行きHD9251便は帯広を午前9時25分に出発して、午後1時40分着。帯広行きHD9252便は午後3時に台北を出発し、午後7時45分に到着する。

　8日の台北行きHD9251便（737-700、登録記号JA16AN）は、乗客124人（幼児なし）を乗せ、帯広を午前8時54分に出発した。搭乗口では、乗客にエア・ドゥのキャラクター「ベア・ドゥ」が描かれたグッズなどの搭乗記念品を配った。

帯広空港で新型コロナウイルス対策のためマスクを着用してチャーター便の乗客を誘導する地上係員＝20年2月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

帯広空港で台北行きチャーターHD9251便に搭乗する乗客に記念品を手渡すエア・ドゥの草野社長＝20年2月8日 PHOTO: Masahiro SATO/Aviation Wire

　エア・ドゥの草野晋社長は、機材が増えてチャーター便を運航できる体制が整ってきたとして、「新しい就航国を含めてチャレンジしたい」と語り、国際チャーターを拡大していく考えを示した。「737を中心に、将来は767でも実施したい」と述べ、来年度以降も継続していきたいという。

　チャーター便の旅行商品はJTBが企画・実施し、JTB北海道事業部帯広オフィスと、「とかち帯広空港利用促進エージェント連絡協議会」加盟10社で販売。台北発の帯広行きツアー商品は、台湾の現地旅行会社を通じて販売した。エア・ドゥによると、帯広発着の予約率は7日時点の数字で86.1％、台北発着は97.9％だという。

　機内では、洋食の機内食を用意。北海道ホテル監修メニューで、パンは十勝産小麦を使用して北海道らしさを打ち出した。ドリンクはコーヒーやハスカップティー、オニオンスープなどのソフトドリンクに加え、アルコール類はエア・ドゥでは定番のビール「サッポロクラシック」や、赤ワイン「はこだてわいんコクのある赤」、ハイボール「ブラックニッカ」を無料で提供する。

　機内販売では、オリジナルグッズの「北海道スープセット」や「スキンケアオイルセット」、「コロクリップクリーム」、「エコバッグ」を扱い、エコバッグは500円で、ほかは1000円で販売する。

　エア・ドゥはこれまで、国際チャーターを北海道と台湾との間で2回実施している。2014年10月に新千歳－台北（桃園）間を2往復4便で初めて運航し、2015年11月には女満別－高雄（釧路経由）間も2往復4便で実施した。約4年ぶりとなる今回は、初めて帯広発着とした。

　ゴールデンウイーク期間には、ロシア・サハリンのユジノサハリンスクへ国際チャーターを運航し、台湾以外の目的地へ初めて乗り入れる。機材は737-700で、関西空港と新千歳から1往復ずつ、計4便の運航を予定している。