全日本空輸(ANA/NH)は2月6日、中国本土と香港路線の一部運休や減便、小型化を発表した。新型コロナウイルスの影響による需要減に対応したもので、一部を除き10日から冬ダイヤ最終日の3月28日まで実施する。冬ダイヤ期間中、ANAは中国本土路線を週165往復計画していたが、今回の発表で計画の49%にあたる週81往復に減少する。
*2月13日に追加発表。記事はこちら。
ANAはすでに、成田-武漢線(週7往復)と成田-北京線(週7往復)、週14往復(1日2往復)ある羽田-北京線のうちNH963/964便(週7往復)の運休を発表済み。今回の発表では、中国本土は上海(浦東)と青島、大連、杭州、厦門(アモイ)、瀋陽、成都、広州の各路線で運休や減便、小型化が決まり、関西-香港線(週7往復)が運休する。
中国本土のうち、上海(浦東)路線は成田線が週21往復(1日3往復)のうちNH921/922便が運休し、NH919/920便とNH959/960便が小型化。NH919/920便はボーイング787-9型機(215席)から767-300(202席)、NH959/960便は787-8(240席)からエアバスA320型機(146席)に変更する。羽田線は週14往復のうちNH971/972便(週7往復)を運休する。関西線は週14往復のうちNH975/976便(週7往復)が運休し、NH973/974便が767-300(202席)からエアバスA320型機(146席)に小型化する。
青島路線は、関西線(週7往復)が運休。成田線(週7往復)は787-8(240席)からA320(146席)や767-300(202席)に小型化する。
大連路線は、関西線(週7往復)が運休。成田線(週7往復)は787-9(246席)からA320(146席)に小型化する。
杭州路線は、成田線(週7往復)が運休。関西線(週7往復)は運航を継続する。
成田-厦門線は週7往復を週4往復に減便する。
成田-瀋陽線(週7往復)は運休する。
成田-成都線は、NH947/948便(週4往復)を10日から17日まで運休。NH943便とNH947/948便(週7往復)を18日から3月28日まで運休する。
広州路線は、成田線(週7往復)が運休。羽田線(週7往復)は運航を継続する。
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