長崎空港を拠点に離島路線を運航するオリエンタルエアブリッジ(ORC/OC)は、2機保有するボンバルディア(現デ・ハビランド・カナダ)DHC-8-Q200型機(1クラス39席)について、初号機(登録記号JA801B)を今春をめどに退役させ、同型の中古機を1機導入する。残る2号機(JA802B)は、2023年度以降に導入を計画している後継機が就航するまでは予備機とし、曜日運航やチャーター便、訓練便などに充てる。
ORCのQ200は2001年7月就航。長崎県内の離島路線を運航しており、現在は全日本空輸(ANA/NH)とコードシェア(共同運航)を実施している。Q200は2機とも設計寿命を迎えるため初号機から退役が決まり、2号機も運航回数を減らして運航を続けることにした。
後継機は約3年間を目安に準備期間を設け、2023年度以降の導入を目指す。ORCと天草エアライン(AHX/MZ)、日本エアコミューター(JAC/JC)の九州3社と、ANAと日本航空(JAL/JL、9201)の計5社で2019年10月25日に設立した地域航空サービスアライアンス有限責任事業組合(EAS LLP)と連携し、将来的に運航を続けられる体制を構築する。
2017年10月29日開始の冬ダイヤからは、ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)からDHC-8-Q400(1クラス74席)を1機リース導入。現在は2機で、リースに充当する機材は固定せず運航スケジュールにより異なり、ANA塗装のままORCのパイロットと客室乗務員が運航している。3月29日開始の夏ダイヤでは3機目のQ400が運航開始となり、長崎-対馬線と福岡-五島福江線にもQ400を投入する。
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オリエンタルエアブリッジ
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