シンガポール航空(SIA/SQ)は現地時間1月1日、シンガポール-成田線の機材をエアバスA380型機の新仕様機「A380R」に変更した。成田発は2日が初便で、これまでは従来仕様機での運航だった。
シンガポール航空は、A380の新客室仕様を2017年11月に発表。新造機5機に加えて既存機14機が改修対象で、座席数は4クラス471席(スイート6席、ビジネス78席、プレミアムエコノミー44席、エコノミー343席)と、スイートを従来の12席から6席に半減させた一方、プレエコを36席から44席に増やした。
これまでメインデッキ(1階席)前方にあったスイートを、アッパーデッキ(2階席)へ移設。メインデッキはプレミアムエコノミーとエコノミー、アッパーデッキにスイートとビジネスを配した。全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を備える。
スイートは個室タイプで横2席の1-1配列。座席に加えて独立したフルフラットベッドを備える。個人用モニターは32インチ、座席幅は21インチ(53.34センチ)で回転式、ベッドは76×27インチのものを採用した。
デザインはフランスのピエールジャン・デザイン・スタジオが手がけ、ゾディアック・シート・UK(現サフラン)が製造する。座席にはイタリアの家具メーカー、ポルトローナ・フラウ製の皮を採用した。
ビジネスクラスは横4席の1-2-1配列で、全席通路アクセスが可能。個人用モニターは18インチ、シートピッチは50インチ、座席幅は25インチで、78×34インチのフルフラットベッドにもなる。
デザインは英国のJPAデザインが手掛け、ジャムコ(7408)が製造。スイート同様、ポルトローナ・フラウ製の皮を用いる。
プレエコは横8席の2-4-2配列。個人用モニターは13.3インチ、シートピッチは38インチ、座席幅は19.5インチ。デザインはJPAデザインで、独ZIMが製造する。
エコノミークラスは横10席の3-4-3配列。個人用モニターは11.1インチ、シートピッチは32インチ、座席幅は18.5インチで、デザインと製造は独レカロが担当している。
シンガポール航空はA380のローンチカスタマーで、 2007年に世界初就航。 新仕様機のA380Rは2017年12月18日に運航を始めた。成田線には2019年4月28日にA380を再投入したが、従来仕様機だった。
運航スケジュール
SQ638 シンガポール(23:55)→成田(翌日07:30)
SQ637 成田(11:05)→シンガポール(17:45)
シンガポール航空のA380
・シンガポール航空、年末年始の関空にA380 中部もA330臨時便(19年10月24日)
・シンガポール航空のA380新仕様、1月にも成田へ(19年10月22日)
・シンガポール航空のA380、新客室の初改修完了 14機対象(19年6月23日)
・シンガポール航空のA380、成田に再就航(19年4月28日)
・シンガポール航空、機内刷新のA380初号機受領 フルフラットベッドのスイート(17年12月14日)
・シンガポール航空のA380、スイートにフルフラットベッド 全19機(17年11月10日)
・シンガポール航空、A380の機内刷新 スイート減、プレエコ増(17年11月6日)
A380の動向
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・ANA、A380就航 空飛ぶウミガメ、成田からハワイへ(19年5月24日)
・エアバス、500席機計画なし フォーリCEO「市場変わった」 A380後継なく(19年5月22日)
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