川崎重工業(7012)は、ボーイング787型機の1000号機用前部胴体を12月下旬にボーイングへ納入する。
川重は、2005年から787の開発・量産プロジェクトに参画。前部胴体と主脚格納部、主翼固定後縁の製造を担当している。2006年から2015年にかけ、787向けの名古屋第一工場を大幅に拡張し、2014年には世界最大級のオートクレーブ(複合材硬化炉)を導入している。名古屋第一工場では、出荷式が12月16日に開かれた。
787は標準型の787-8、長胴型の787-9、超長胴型の787-10の3機種で構成。胴体がもっとも長い787-10は、787-8より11.6メートル、787-9より5.5メートル長い。ボーイングの受注履歴によると、11月末時点の受注は1487機で、内訳は787-9の868機がもっとも多く、787-8の426機、787-10の193機と続く。引き渡し済みの機体は3機種合わせて918機で、受注残569機の内訳は787-9が363機、787-10が148機、787-8が58機の順となっている。
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川崎重工業
Boeing
ボーイング・ジャパン
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