エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2019年12月16日 21:51 JST

カンタス航空、札幌-シドニー季節便 12年ぶり就航、来冬も

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 カンタス航空(QFA/QF)は現地時間12月16日、シドニー-札幌線の運航を季節便で開始した。同社12年ぶりの札幌就航で、シドニーからの直行便は初となる。

シドニーへ向け離陸するカンタス航空の札幌発QF40便初便=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 月曜と水曜、土曜の週3往復を、冬ダイヤが終了する2020年3月28日まで運航する。運航スケジュールは、札幌行きQF39便はシドニーを午前9時30分に出発し、午後6時35分に着く。折り返しのシドニー行きQF40便は、札幌を午後8時5分に出発し、翌日午前9時5分に到着する。機材はエアバスA330-200型機(2クラス251席:ビジネス27席、エコノミー224席)を投入する。

札幌線で真逆の季節をアピールするカンタス航空のトンプソン氏=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 札幌発の初便が出発した新千歳空港69番ゲート前で開催した就航セレモニーで、カンタス航空でアメリカ・太平洋地区統括を務めるスティーブン・トンプソン氏は、豪州から北海道へのスキー客が年々増加している現状を紹介。豪州は日本とは真逆の季節となるため、冬の北海道から夏の豪州を楽しんで、とアピールした。

 また2020年冬ダイヤでも、同路線での季節運航が決定したことを発表。12月14日から2021年2月27日まで、週3往復運航する。

 初便となったシドニー発QF39便(A330-200、登録記号VH-EBR)は、定刻より10分早い午後6時25分に札幌へ到着。札幌発初便となったシドニー行きQF40便は、定刻どおりの午後8時5分に出発した。旅客数は往復とも非公表だが、札幌発はビジネス客のほか、年配の団体旅行客などが目立った。

 札幌線はこれまで、1992年10月から1998年までケアンズ線を通年運航。2006年12月23日から2007年3月24日までは、ケアンズ経由のメルボルン線を季節運航した。今回のシドニー線は、メルボルン線の運休以来12年8カ月ぶりの乗り入れとなる。また、2004年11月から2006年3月までは、カンタスのグループ会社、旧・オーストラリア航空がケアンズ線を季節運航した。

 カンタスの日本路線は、札幌就航により5路線となった。現在はシドニーから羽田と関西空港に乗り入れ、成田へはメルボルンとブリスベンから就航している。このうちメルボルン-成田線は、夏ダイヤ初日の2020年3月29日から羽田へ移管し、成田線を運休する。

テープカットで就航を祝うカンタス航空のトンプソン氏(右から2人目)ら関係者=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

札幌発初便となったカンタス航空のQF40便シドニー行き初便への搭乗を待つ利用客=19年12月16日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

運航スケジュール
QF39 シドニー(09:30)→札幌(18:35)運航日:月水土
QF40 札幌(20:05)→シドニー(翌日09:05)運航日:月水土

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