ヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)は、2020年夏ダイヤが始まる3月29日に就航するブリスベン-羽田線について、運航スケジュールを発表した。羽田着発を夜に設定し、ブリスベン着を午前中とすることで、豪国内線への乗り継ぎ需要を見込む。
1日1往復をエアバスA330-200型機(2クラス275席:ビジネス20席、エコノミー255席)で運航する。運航スケジュールは各日とも共通で、羽田行きVA77便はブリスベンを午前11時40分に出発し、午後8時に到着する。折り返しのブリスベン行きVA76便は午後9時45分に羽田を出発し、翌日午前7時45分に着く。
同路線はインターライン契約を締結している全日本空輸(ANA/NH)とのコードシェア(共同運航)で運航する。
2020年夏ダイヤで50枠拡大となる羽田昼間時間帯の発着枠は、日本と相手国の航空会社に25枠ずつ配分。このうち豪州向けは4枠で、日豪両国で2枠ずつ配分し、豪州はヴァージンとカンタス航空(QFA/QF)が1枠ずつ使用する。
カンタスは申請した2路線のうち、メルボルンからの新路線か、既存のシドニー線を増便。現在までに就航路線は明らかになっていないものの、3月29日からの運航を計画している。
日本はANAと日本航空(JAL/JL、9201)が1枠ずつ使用し、両社ともシドニーへ乗り入れる。既存路線の増便となるANAは、夏ダイヤ期間中の運航開始を計画。JALは成田路線を移管し、3月29日から運航する。
運航スケジュール
VA77 ブリスベン(11:40)→羽田(20:00)
VA76 羽田(21:45)→ブリスベン(翌日07:45)
関連リンク
Virgin Australia
決定した羽田の50枠配分
・羽田国際線、ANA13.5枠で決定 JALは11.5枠、昼間帯新規7地域(19年9月2日)
豪州の配分
・豪ヴァージン、日本初就航へ 20年3月、羽田-ブリスベン(19年10月31日)
・羽田の豪州路線、2社に1枠ずつ配分へ カンタス航空と豪ヴァージン、20年夏ダイヤ(19年10月23日)
・羽田の豪州路線、2社3路線申請 10月末までに決定へ(19年9月30日)
ANAとJALの動き
・ANA、羽田-ミラノ深夜便開設へ 20年夏ダイヤ(19年12月3日)
・JAL、羽田発着枠増枠でホノルル2便 20年3月国際線強化、全国からハワイへ(19年11月19日)
・ANAの羽田国際線、12新路線 成田の米国5路線運休・減便へ 20年夏(19年11月19日)
増枠で飛行検査
・羽田空港新ルート、旅客便試験飛行1月30日から 北風・南風運用で(19年11月16日)
・羽田空港、旅客便の試験飛行を20年1月実施へ 新飛行経路(19年8月29日)
・羽田新経路、飛行検査で安全性検証 12月まで(19年8月26日)
20年3月の国際線増枠
・羽田国際線、中国は4社1枠ずつ 北京大興から新路線 20年夏(19年11月21日)
・S7航空、羽田-ウラジオストク20年夏就航へ 露当局、成田・関空に7路線許可(19年11月14日)
・アメリカン航空、羽田-ダラス20年3月就航 LAは増便、成田「変更なし」(19年10月30日)
・アリタリア、羽田-ローマ20年3月就航 成田から移管(19年10月18日)
・ターキッシュエア、羽田-イスタンブール20年3月就航 777で週7往復(19年10月17日)
・デルタ航空の羽田ラウンジ、支社長「場所ほぼ決定」 20年夏開業(19年10月15日)
・羽田発着枠、ANAに13.5枠で最終調整 格差是正に終止符(19年8月20日)
・羽田空港、20年夏ダイヤから新経路 国際線、年3.9万回増便へ(19年8月8日)
・ユナイテッド航空、羽田4路線新設 20年3月発着枠増枠(19年8月17日)
・ハワイアン航空、羽田-ホノルル増便 夏ダイヤから(19年8月16日)
・デルタ航空、成田撤退 羽田に20年3月集約、ソウル-マニラ開設へ(19年8月12日)
・羽田米国枠、デルタ航空が最多 米運輸省、12枠暫定割り当て 20年夏(19年5月17日)