国土交通省航空局(JCAB)は11月29日、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)に対して業務改善勧告を行った。12月20日までに再発防止策を提出させる。
ジェットスター・ジャパンでは、パイロットのアルコール事案が9月27日に2件発生。関西発成田行きGK200便に乗務予定の機長と、関西発札幌(新千歳)行きGK153便に乗務予定の機長が乗務前日に関西空港近くの飲食店で一緒に飲酒し、乗務前のアルコール検査で両機長から国の基準を超えるアルコールが検知された。
機長2人は別のパイロットにそれぞれ交代し、当該便は約1時間遅れで関空を出発。このほかに後続便で遅延や欠航が発生し、約2300人に影響が出た。
JCABは、両機長に対し文書で警告した。ジェットスター・ジャパンのほか、29日はスターフライヤー(SFJ/7G、9206)とヘリコプターを運航する小川航空に対しても、パイロットの飲酒に関する処分を行い、スターフライヤーは業務改善勧告、小川航空は厳重注意を受けた。
関連リンク
国土交通省
ジェットスター・ジャパン
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