日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)は、沖縄伝統の「紅型(びんがた)」作品を採り入れたクラスJ用ヘッドレストカバーを、2020年1月1日から導入する。1年を通じて琉球紅型の作品を機内で鑑賞できるよう、紅型三宗家をはじめとする紅型職人などの協力を得てヘッドレストカバーを製作した。
対象はJTAが運航する全路線。4月30日までの第1弾は、300年以上の歴史がある「城間びんがた工房」(那覇市)が制作した作品「海中艶(かいちゅうえん)」を採用した。同工房が得意とする“海”をテーマに、サンゴのまわりを泳ぐ熱帯魚を色鮮やかに描いた。機内でも紅型の美しさを表現できるよう、琉球王朝時代の王の色であった黄色をベースに、本格的な紅型の美しさを追求したという。
紅型は、京友禅や加賀友禅、江戸小紋と並ぶ日本の代表的な染物で、起源は14-15世紀のころと言われている。沖縄で誕生した唯一の染物で、現在もすべての工程が手仕事で、昔ながらの技法を守り続けているという。
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