成田空港は11月21日、累計の旅客数が11億人に到達した。開港から41年6カ月、10億人到達から2年4カ月での達成となった。当日は達成を記念し、第1ターミナルで記念式典を開催。11億人目の旅客に記念品をプレゼントした。
—記事の概要—
・2年4カ月で1億人積み上げ
・11億人目はパース行き日本人一家
・9年10カ月で累計1億人
2年4カ月で1億人積み上げ
1978年の開港当初、成田空港の年間利用客数はおよそ900万人だったが、2018年は4260万人が利用。今年上期(1月から6月まで)の旅客数は2167万人で、堅調に推移している。
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は記念式典で、「年間の旅客数は、開港当初と比べると5倍近くに増えた」と述べ、利用客が増加する現状に満足する姿勢を見せた。2020年は東京五輪・パラリンピックが開催され、多くの訪日客が予想される。田村社長は「日本の玄関として、世界に恥ずかしくないように整備する」とし、さらなる成長に向けた意気込みを語った。
11億人目はパース行き日本人一家
11億人目の旅客となったのは、東京・三鷹在住の近藤敬秀さん(32)で、全日本空輸(ANA/NH)の午前11時20分発NH881便パース行きで出国する。近藤さんは記念品として、漆器やボーイング787型機の飛行機模型を受け取った。
11億人目の旅客になったことについて、近藤さんは「当初は驚きと半信半疑だったが、いい記念になった」と話した。近藤さんは妻の泰夏さん(32)と息子の路生(ろい)くん(4)とともに、現地に1週間滞在する。「息子が動物とふれあうのを楽しみにしている」と話す近藤さん一家は、にこやかに出国した。
11億人達成を記念して、第1から第3の各ターミナルでは利用客には箸(はし)をプレゼントした。NAAのスタッフらが、出発客に手渡しながら達成をアピールした。
9年10カ月で累計1億人
成田空港は1978年5月20日開港。利用客が累計1億人に到達したのは1988年3月19日で、開港から9年10カ月での到達となった。2億人には4年11カ月後の1993年2月5日、3億人には4年2カ月後の1997年4月3日に到達している。8億人には2012年2月6日に到達していた。
9億人達成は2年10カ月後の2014年12月22日で、10億人には2年7カ月後の2017年7月28日に到達。11億人までの1億人を2年4カ月で積み上げた。
開港から9月末までの累計旅客数は10億9377万5448人で、国際線は10億1638万8007人、国内線は7738万7441人が利用した。国際線のうち、日本人は5億5428万5946人、外国人は2億7251万4901人、通過客が1億8958万7160人だった。
関連リンク
成田国際空港
直近の旅客数
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・成田空港の18年旅客、過去最高4260万人 訪日客、3年連続日本人超え(19年1月31日)
成田の○億人達成
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