ドイツの特殊ガラスメーカー、ショットAGがルフトハンザ・テクニック社との共同開発した発光ダイオード(LED)照明装置「ヘリオジェット」の白色タイプが、航空機内での使用許可を取得した。今年夏にはエアバス社の航空機に導入される見込み。アジアではショットのグループ会社モリテックス(東京・豊島)が販売する。
ヘリオジェットは均一な照明光が特徴で、従来のLED照明に比べて使用するLED数を約5分の1に削減。信頼性やメンテナンス性が向上し、コスト軽減につなげられる。
白色LEDタイプは、両端に取り付けた2つのLED光をガラスエレメントから照射する照明装置。従来のLED照明と異なり、複数のLEDから光を照射する必要がないため、LED光を均等に混合できる。また、ヘリオジェットは従来の蛍光灯と同等の均一性と照度をもつ一方、LEDの特長である低消費電力と長寿命を実現し、光線と開口角度の精密な調整にも成功したという。
赤と緑、青、白の4色タイプの「ヘリオジェット(TCS)」は、両端に取り付けた4色のLED光をガラスエレメントから照射。製品開発と耐空性試験は、年末までに終了する見込み。
4色タイプは既存のものと異なり、個別にLED光を制御できる。センサーの性能向上で、これまでLED照明の弱点であった色ムラや演色性の乏しさを解消し、色合いを改善した照明が行えるようになったという。
ルフトハンザ・テクニックが提供する機内オンライン管理システム「ナイスムード」を使用すると、シーンに合わせた照明を簡単に行える。
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