エアライン, 官公庁, 空港 — 2019年10月31日 05:02 JST

豪ヴァージン、日本初就航へ　20年3月、羽田－ブリスベン

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　豪州の国際航空サービス委員会（IASC：International Air Services Commission）は羽田空港の昼間時間帯発着枠2枠について、カンタス航空（QFA/QF）とヴァージン・オーストラリア（VOZ/VA）に1枠ずつ配分すると現地時間10月29日に正式決定した。豪ヴァージンは日本初就航で、2020年夏ダイヤが始まる3月29日にブリスベンからの乗り入れを開始する。

20年3月に日本へ初就航するヴァージン・オーストラリア＝PHOTO: P. Pigeyre, em company/Airbus

　豪ヴァージンのブリスベン線は、インターライン契約を締結している全日本空輸（ANA/NH）とのコードシェア（共同運航）で運航。エアバスA330-200型機（2クラス275席：ビジネス20席、エコノミー255席）を投入する。運航スケジュールは未定だが、ブリスベンからのシドニー線など、豪国内線への乗り継ぎ需要を見込んだスケジュールとなる見通し。

　同社は現在、自社便では日本に就航していない。シンガポール航空（SIA/SQ）と香港航空（CRK/HX）とコードシェアし、2社が運航する日本路線に便名を付与している。

　カンタス航空はメルボルンとシドニーの2路線を申請。いずれも1日1往復で、3月29日からの運航を計画している。今回このうちの1枠分を獲得したが、現在までに就航路線は明らかになっていない。

　国土交通省航空局（JCAB）は9月2日に、2020年夏ダイヤで50枠拡大となる昼間時間帯の発着枠を決定。日本と相手国の航空会社に25枠ずつの配分した。このうち豪州向けは4枠で、日豪両国で2枠ずつ配分。日本はANAと日本航空（JAL/JL、9201）が1枠ずつ使用する。

　現在の羽田発着の豪州路線はシドニー線のみで、カンタス航空とANAが1日1往復ずつ運航。カンタスはボーイング747-400型機（3クラス364席：ビジネス58席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー270席）を、ANAは787-9（3クラス246席：ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席）を、それぞれ投入している。

決定した50枠の配分
・羽田国際線、ANA13.5枠で決定　JALは11.5枠、昼間帯新規7地域（19年9月2日）

現在は2社がシドニー線
・ANA、羽田－シドニー就航　R2-D2ジェットで初便、豪州発取り込みへ（15年12月11日）
・カンタス航空、羽田から初便出発　海側離陸でファン落胆（15年8月2日）
・カンタス航空、羽田にシドニー初便到着　747で毎日運航（15年8月1日）

国内線も再配分
・羽田国内線、16枠を再配分　地方路線で訪日誘客、新規会社向けに3枠　20年夏ダイヤ（19年9月2日）

増枠で飛行検査
・羽田空港、旅客便の試験飛行を20年1月実施へ　新飛行経路（19年8月29日）
・羽田新経路、飛行検査で安全性検証　12月まで（19年8月26日）

20年3月の国際線増枠
・アメリカン航空、羽田－ダラス20年3月就航　LAは増便、成田「変更なし」（19年10月30日）
・アリタリア、羽田－ローマ20年3月就航　成田から移管（19年10月18日）
・ターキッシュエア、羽田－イスタンブール20年3月就航　777で週7往復（19年10月17日）
・デルタ航空の羽田ラウンジ、支社長「場所ほぼ決定」　20年夏開業（19年10月15日）
・羽田発着枠、ANAに13.5枠で最終調整　格差是正に終止符（19年8月20日）
・羽田空港、20年夏ダイヤから新経路　国際線、年3.9万回増便へ（19年8月8日）
・ユナイテッド航空、羽田4路線新設　20年3月発着枠増枠（19年8月17日）
・ハワイアン航空、羽田－ホノルル増便　夏ダイヤから（19年8月16日）
・デルタ航空、成田撤退　羽田に20年3月集約、ソウル－マニラ開設へ（19年8月12日）
・羽田米国枠、デルタ航空が最多　米運輸省、12枠暫定割り当て　20年夏（19年5月17日）