企業, 機体 — 2013年4月9日 07:26 JST

川重、E170/190シリーズ1000号機用動翼を出荷

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 川崎重工業(7012)は4月5日、エンブラエル社向けにEmbraer170/190シリーズの1000号機用動翼を出荷した。

E175(エンブラエル提供)

 川重は1999年からリスクシェアリングパートナーとしてE170/190シリーズの開発に参加。E170/175の中央翼、主翼前縁、主翼後縁、動翼、エンジン結合部の設計・製造を、E190/195では中央翼と主翼全体の設計・製造を担当した。現在はE170/190シリーズの主翼構成品のうち、高い技術的水準が要求される複合材製動翼を中心に製造・納入を続けている。

 動翼の材料には、川重が開発した炭素繊維複合材「KMS-6115」を使用することで軽量化を実現。品質ととともに高い評価を得ているという。

 E170/190シリーズは、ブラジル・エンブラエル社が開発した70から120席のリージョナルジェット機。広い室内空間と取り回しの良さから、世界各国の主要航空会社や、低コスト航空会社(LCC)、チャーター機としても使用されており、2012年12月末時点で世界42カ国、航空会社65社で908機が運航されている。日本国内でもジェイエア(JAR)とフジドリームエアラインズ(FDA)で18機が運航されている。

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川崎重工業
Embraer

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