豪州の国際航空サービス委員会(IASC:International Air Services Commission)は現地時間10月21日に、カンタス航空(QFA/QF)とヴァージン・オーストラリア(VOZ/VA)の2社が計3路線を申請した羽田空港の昼間時間帯発着枠2枠について、2社に1枠ずつの配分を提案した。2社は正式決定を経て、2020年夏ダイヤが始まる3月29日に路線を開設する見込み。
—記事の概要—
・2社3路線申請
・50枠中豪州は4枠
2社3路線申請
9月24日に締め切った2社の申請によると、カンタス航空はメルボルンとシドニーの2路線を、豪ヴァージンはブリスベン線の1路線を、それぞれ申請。いずれも1日1往復で、2020年3月29日からの運航を計画する。正式決定となった場合、豪ヴァージンは日本初就航となる。
カンタス航空は新規開設となるメルボルン線にはエアバスA330型機を、増便となるシドニー線にはA330とボーイング787-9型機(3クラス236席:ビジネス42席、プレミアムエコノミー28席、エコノミー166席)を投入する見込み。メルボルン線を就航した場合、既存の成田線を移管する。
豪ヴァージンのブリスベン線は、インターライン契約を締結している全日本空輸(ANA/NH)とのコードシェア(共同運航)を予定し、A330-200(2クラス275席:ビジネス20席、エコノミー255席)の投入を計画。同社は現在、自社便では日本に就航していない。シンガポール航空(SIA/SQ)と香港航空(CRK/HX)とコードシェアし、2社が運航する日本路線に便名を付与している。
50枠中豪州は4枠
羽田空港は、2020年夏ダイヤが始まる3月29日から、都心上空を飛行する新経路の運用を開始。新経路の運用により国際線の発着回数を3万9000回増やし、年間約9万9000回に拡大する。昼間時間帯発着枠を1日あたり50枠拡大することで、7月の東京オリンピック・パラリンピック開幕に備える。
国土交通省航空局(JCAB)は9月2日に、日本と相手国の航空会社に25枠ずつの配分を決定した。このうち豪州向けは4枠で、日豪両国で2枠ずつ配分。日本はANAと日本航空(JAL/JL、9201)が1枠ずつ使用する。
現在の羽田発着の豪州路線はシドニー線のみで、カンタス航空とANAが1日1往復ずつ運航。カンタスは747-400(3クラス364席:ビジネス58席、プレミアムエコノミー36席、エコノミー270席)を、ANAは787-9(3クラス246席:ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席)を、それぞれ投入している。
関連リンク
International Air Service Commission
羽田空港 国際線旅客ターミナル
カンタス航空
Virgin Australia
決定した50枠の配分
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現在は2社がシドニー線
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国内線も再配分
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増枠で飛行検査
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