エア・カナダ(ACA/AC)は8月1日から、創作和食の機内食を提供している。現在はモントリオール発成田行きの全クラスが対象で、11月からは提供路線を拡大する。拡大に先立つ10月11日には、都内のレストランで試食会を開催した。
—記事の概要—
・食材は日本から取り寄せ
・海外乗り継ぎ需要多いモントリオール行き
食材は日本から取り寄せ
機内食を監修したのは、モントリオールでレストラン「Park」を経営するアルゼンチン生まれの韓国系カナダ人シェフ、アントニオ・パーク氏。パークシェフは東京と大阪で和食を学び、2012年に「Park」をオープンした。
パークシェフは木の芽や大葉などの食材を日本から取り寄せ、自身のレストランで提供。機内食ではたまり醤油とメープルシロップを混ぜたソースを使用するなど、多様性のある食事を用意する。
提供路線は順次拡大し、11月1日からはトロント発羽田行きとバンクーバー発成田行きの2路線で、全クラスを対象に提供。2020年春からはカルガリー-成田線とバンクーバー-関西線の季節便2路線の全クラスのほか、カナダ発アジア・南米行きのビジネスクラスでも用意する。
海外乗り継ぎ需要多いモントリオール行き
エア・カナダのアンドリュー・イウ・プロダクト担当副社長はパークシェフの起用について「カナダの多様性を体現している」と説明。ワイス貴代アジア・太平洋地区統括支社長によると、8月から提供しているパークシェフの機内食は利用客からの評判もいいという。
モントリオール-成田線は2018年6月1日に、通年運航で就航。日本とモントリオールを結ぶ初の定期便で、観光シーズンに当たる夏ダイヤ期間中は毎日運航し、10月27日から始まる今年の冬ダイヤでは最大週4往復運航する。
モントリオール発のアジア路線は2路線で、成田のほか上海へも乗り入れている。ワイス支社長によると、成田発は海外からの乗り継ぎ需要も多く好調だという。目的地はモントリオールのほか、ハリファクスやプリンスエドワード島など、カナダ東部が多いと説明した。
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エア・カナダ
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