全日本空輸(ANA/NH)は、成田空港で利用者に自動追従型の電動車いすを体験してもらう実証実験を10月9日から始めた。2020年以降の本格運用開始を目指すもので、乗り心地を体験する中で利用者の声を集め、係員の操作性などを検証する。
自動追従電動車いすは、前を行く車いすにコンピューター制御で自動追従するもの。複数のセンサーで車いすの隊列の間を横切る人や障害物を検知することで、車いすに乗る人と周囲の人、施設内の安全性を確保した。
また、コンピューター制御で自然な加速や減速が行われ、快適な乗り心地を提供するという。エレベーターを使用する時や保安検査場などでは、自動追従の解除や再開も簡単に行えるようにし、乗り継ぎ時間が短い乗客の移動にも対応できるようにした。
ANAは今年5月に、成田空港でパナソニック(6752)と自動追従型の電動車いすの実証実験を実施している。今回は同社以外の電動車いすも交え、11月28日まで実施する。
・ANA、成田で自動追従車いす 国際線乗継ぎで実証実験(19年5月16日)
・ANA、CEATEC初出展 アバター体験コーナー(19年10月4日)