全日本空輸(ANA/NH)とトヨタ紡織が共同開発し、今秋からANAの国内線に導入予定の新普通席が今年度のグッドデザイン賞を受賞した。
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新シートは背もたれのフレーム形状を最適化したり、座面を低くすることで、大柄な人から小柄な人まで、どのような体格の人が座ってもフィットするようにした。テーブルのカップホルダーはクローバー型に変更することで、紙コップを取り出しやすくし、特許を出願した。また、全席に11.6インチのタッチパネル式個人用モニターを設置している。
また、グッドデザイン賞の審査委員が個人的に気に入った一品を紹介する「私の選んだ一品」にも選出され、10月2日から25日に六本木の東京ミッドタウンで開催される「私の選んだ一品2019展」に展示される。
新シートを採用する機材は、ボーイング777-200型機が8機、787-8が11機で、2022年度上期までに順次導入する。新仕様機の座席数は、777-200は2クラス392席(現行は405席)で、プレミアムクラス28席(同21席)と普通席364席(同384席)で、プレミアムが7席増えて普通席が20席減る。7787-8は2クラス312席(同335席)でプレミアム28席(同12席)と普通席284席(同323席)で、プレミアムが16席増えて普通席が39席減少する。
実機の機内
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ANAの国内線新シート
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写真特集・ANA国内線777・787新シート
プレミアムクラス編 15インチモニターと電動リクライニング(19年6月4日)
普通席編 骨盤支えて疲労軽減(19年6月8日)
トヨタ紡織製シート
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