エアライン, 空港 — 2019年9月1日 12:12 JST

バニラ、成田-札幌の運航終了 翌日からピーチ

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 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のバニラエア(VNL/JW)は8月31日に、成田-札幌線の運航を終えた。同じくANAHD傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)との今年度内の統合に伴うもので、翌9月1日からピーチの路線として再開する。

成田-札幌線の運航を終えたバニラエア=PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 バニラは、成田-札幌線を1日6往復運航。エアバスA320型機(1クラス180席)で合計2万3862便を運航した。最終日となった31日の乗客数は、速報値で成田発札幌行きJW923便(A320、登録記号JA03VA)が150人、札幌発成田行きJW924便が168人だった。

 成田-札幌線は、2014年1月29日に1日3往復で就航。その後段階的に増便し、最大で1日10往復運航した。

 ピーチへの統合に伴い、バニラの路線再編が進んでいる。成田-札幌線を含む国内・国際5路線ずつ計10路線の運航を順次終え、ピーチ便に切り替える。31日は、成田-奄美大島線も運航を終了した。同路線は10月1日からピーチが運航する。

 一方で、成田-函館線と那覇-石垣線の国内2路線と、成田-香港線の国際1路線の計3路線は廃止。このうち最も早く廃止したのが函館線で、バニラは3月30日の運航を最後に函館から撤退した。那覇-石垣線と成田-香港線の2路線は、5月31日の運航を最後に廃止した。

 9月1日時点でのバニラ路線は4路線で、成田発着の石垣と高雄、台北、福岡-台北の4路線が残る。このうち国内線最後となる成田-石垣線は9月30日で終了し、成田-高雄も同日の運航で最後となる。残り2路線は夏ダイヤ最終日となる10月26日まで運航し、2013年12月20日に就航したバニラエアが5年10カ月で幕を閉じる。

最終便の運航状況(括弧内は定刻/実績)
JW923 成田(17:20/17:21)→札幌(19:10/19:16)
JW924 札幌(19:50/20:07)→成田(21:25/21:49)

ピーチ再開後の運航スケジュール
成田→札幌
MM581 成田(07:50)→札幌(09:40)
MM583 成田(10:15)→札幌(12:05)
MM585 成田(11:35)→札幌(13:25)
MM587 成田(12:50)→札幌(14:40)
MM589 成田(15:25)→札幌(17:15)
MM593 成田(19:15)→札幌(21:05)
*MM589便は9月1日から30日まで

札幌→成田
MM582 札幌(08:00)→成田(09:35)
MM584 札幌(10:20)→成田(11:55)
MM586 札幌(12:55)→成田(14:30)
MM588 札幌(14:25)→成田(16:00)
MM590 札幌(15:20)→成田(16:55)
MM592 札幌(18:00)→成田(19:35)
*MM582便は9月2日から
*MM592便は9月1日から30日まで

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