エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2019年8月22日 10:45 JST

ANA、新仕様777-300ERをNY・フランクフルト投入 787-10はマニラ

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 全日本空輸(ANA/NH)は8月21日、国際線用ボーイング777-300ER型機の新仕様機を10月27日から冬ダイヤ期間中に、東京(羽田・成田)-ニューヨーク線と羽田-フランクフルト線に投入すると発表した。また、787では最長の機体となる787-10を成田-マニラ線に投入する。

ANAの777-300ER新ビジネスクラスを紹介する客室乗務員=19年7月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
ファーストとビジネスは個室
787-10は3路線目

ファーストとビジネスは個室

 新仕様機は8月2日から羽田-ロンドン線に投入。777-300ERは長距離国際線用の機材で、その後はニューヨーク線、フランクフルト線の順に投入を予定している。

ドア付き個室タイプを採用したANAの777-300ER新ビジネスクラス=19年7月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 座席数は4クラス212席。ファーストが8席、ビジネスが64席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが116席で、全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。

 ファーストクラスとビジネスクラスは約10年ぶりの刷新で、個室タイプの新シートを導入。機内の個人用モニターとしては世界初となる4K対応モニターを採用した。シートのカラーも、従来のファーストとビジネスはANAのコーポレートカラーであるブルーを基調にしていたが、今回は日本家屋に通じる落ち着いた色調に刷新した。

 新仕様機は新造機と改修機合わせて12機で、2021年までにそろう見込み。

787-10は3路線目

 一方、中距離国際線用機材となる787-10は、今年4月26日に1路線目の成田-シンガポール線、7月1日から成田-バンコク線に就航しており、成田-マニラ線は3路線目。10月27日から投入する。

787-10のビジネスクラスを紹介するANAの客室乗務員=19年4月5日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 座席数は3クラス294席で、ビジネス38席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー235席。全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。エコノミークラスが多い特性を生かし、アジア-米国間の三国間流動を取り込む。

 787-10は、787では胴体の長さが最長となる超長胴型の機体で、標準型の787-8より11.6メートル、長胴型の787-9より5.5メートル長く、大型機の777-200と比べると4.3メートル長い。日本の航空会社では初導入で、ANAは3機導入する。

関連リンク
国際線 新ビジネス・ファーストクラス B777-300ERのシート(ANA)
全日本空輸
隈研吾建築都市設計事務所

写真特集・ANA新777-300ER
(1)43インチ4Kモニターと引き戸付き個室ファーストクラス(19年7月13日)
(2)ドア付き個室ビジネスクラス(19年7月15日)
(3)世界最大の個人モニター備える1列10席エコノミー(19年7月17日)
(4)木目調パネルで落ち着いた空間(19年7月19日)

写真特集・ANA 787-10
ビジネスクラス編 A380と同じ新フルフラットシート(19年4月27日)
プレエコ編 通路に出やすい大型テーブル(19年4月29日)
エコノミー編 個人用モニターは世界最大13.3インチ(19年4月30日)
操縦席・外観編 777-200より長い超長胴型787(19年5月3日)

【お知らせ】
記事初出時に777-300ER新仕様機の運航は隔日運航としていましたが、当初計画より大幅に前倒しでデイリー運航を開始したことが確認できたため、一部記述を更新しました。(19年8月22日 22:06 JST)