全日本空輸(ANA/NH)は8月21日、国際線用ボーイング777-300ER型機の新仕様機を10月27日から冬ダイヤ期間中に、東京(羽田・成田)-ニューヨーク線と羽田-フランクフルト線に投入すると発表した。また、787では最長の機体となる787-10を成田-マニラ線に投入する。
—記事の概要—
・ファーストとビジネスは個室
・787-10は3路線目
ファーストとビジネスは個室
新仕様機は8月2日から羽田-ロンドン線に投入。777-300ERは長距離国際線用の機材で、その後はニューヨーク線、フランクフルト線の順に投入を予定している。
座席数は4クラス212席。ファーストが8席、ビジネスが64席、プレミアムエコノミーが24席、エコノミーが116席で、全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。
ファーストクラスとビジネスクラスは約10年ぶりの刷新で、個室タイプの新シートを導入。機内の個人用モニターとしては世界初となる4K対応モニターを採用した。シートのカラーも、従来のファーストとビジネスはANAのコーポレートカラーであるブルーを基調にしていたが、今回は日本家屋に通じる落ち着いた色調に刷新した。
新仕様機は新造機と改修機合わせて12機で、2021年までにそろう見込み。
787-10は3路線目
一方、中距離国際線用機材となる787-10は、今年4月26日に1路線目の成田-シンガポール線、7月1日から成田-バンコク線に就航しており、成田-マニラ線は3路線目。10月27日から投入する。
座席数は3クラス294席で、ビジネス38席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー235席。全クラスに電源コンセントと充電用USB端子を設けた。エコノミークラスが多い特性を生かし、アジア-米国間の三国間流動を取り込む。
787-10は、787では胴体の長さが最長となる超長胴型の機体で、標準型の787-8より11.6メートル、長胴型の787-9より5.5メートル長く、大型機の777-200と比べると4.3メートル長い。日本の航空会社では初導入で、ANAは3機導入する。
関連リンク
国際線 新ビジネス・ファーストクラス B777-300ERのシート(ANA)
全日本空輸
隈研吾建築都市設計事務所
写真特集・ANA新777-300ER
(1)43インチ4Kモニターと引き戸付き個室ファーストクラス(19年7月13日)
(2)ドア付き個室ビジネスクラス(19年7月15日)
(3)世界最大の個人モニター備える1列10席エコノミー(19年7月17日)
(4)木目調パネルで落ち着いた空間(19年7月19日)
写真特集・ANA 787-10
ビジネスクラス編 A380と同じ新フルフラットシート(19年4月27日)
プレエコ編 通路に出やすい大型テーブル(19年4月29日)
エコノミー編 個人用モニターは世界最大13.3インチ(19年4月30日)
操縦席・外観編 777-200より長い超長胴型787(19年5月3日)
【お知らせ】
記事初出時に777-300ER新仕様機の運航は隔日運航としていましたが、当初計画より大幅に前倒しでデイリー運航を開始したことが確認できたため、一部記述を更新しました。(19年8月22日 22:06 JST)