現地時間8月15日夜、全日本空輸(ANA/NH)の羽田発北京行きNH963便(ボーイング787-8型機、登録記号JA808A)が北京首都国際空港の北東約140キロ付近の上空5500メートル(約1万8000フィート)を飛行中に機体が急に揺れ、乗客2人と客室乗務員2人の計4人がけがをした。国土交通省航空局(JCAB)は19日夜、けが人が出たことから「航空事故」に認定した。
ANAによると、NH963便は乗客214人(幼児1人含む)と乗員11人(パイロット2人、客室乗務員9人)を乗せ、羽田を定刻より8分早い15日午後5時12分に出発。北京には13分早着となる現地時間同日午後7時57分に到着した。到着34分前の午後7時23分ごろ、シートベルト着用サイン点灯後に機体が急に揺れ、ラバトリー(化粧室)付近にいた乗客2人と客室乗務員2人がけがをした。4人とも入院はしていない。
現地の病院で4人が診察を受けたところ、乗客のうち左側中央後ろ寄り「L3ドア」付近の化粧室前で順番を待っていた人は、足の甲の骨の一部が剥離骨折していた。もうひとりの乗客は最後尾の化粧室内にいた時に機体が揺れ、腰のけがを負った。
客室乗務員は後部ギャレー(厨房設備)で作業していた人が右ひざをねんざし、もうひとりは右後方通路を歩いていた際に腰を打った。
原因の詳細は調査中で、ANAは関係機関の調査に全面協力するとしている。
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全日本空輸
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